さっそく
ヨーロッパ買い付け後記28
ドイツ篇6
※バウハウス篇1
ということで、いよいよバウハウスへ、このシリーズはかなり長くなりそうです・・・
10周年を迎えて僕にとってもドイツに通い続けること10周年
満を持してこちらへ行ってきました。
この日は体調も良く目覚めることが出来たので(つっても鼻と喉は完全にイカれてましたが)
前日の体調の悪さから果物とヨーグルトしか食べない朝食とは打って変わってこの日の朝食はいっぱい食べれました。
買い付け以上にエネルギー消耗しそうな一日になりそうだったから!!
まるで軽井沢のような森の中に泊まり、いよいよ街中へ
向かうはBAUHAUS DESSAU/バウハウス デッサウ
看板が見えてきました。
Zufahrt zur Bauhaus strasse
バウハウス通りへの道
バウハウス通りなんていう通りがあるんだ!!
この辺は田舎なのでどこでも路駐できたんですが、丁度車置いたとこの目のまえに現れた看板
俺、超歓迎されてるわ!!
来ました!!!
BAUHAUS/バウハウス
1919年、創立者ヴァルター・グロピウスの手によってヴァイマール美術工芸学校とヴァイマール美術アカデミーを合併してドイツ国・ヴァイマールに設立された工芸・写真・デザインなどを含む美術と建築に関する総合的な教育を行った学校。
学校として存在したのは、ナチスにより1933年に閉校されるまでのわずか14年間だけであるにも関わらず、その活動は現代美術に大きな影響を与えるとともに、この校舎は20世紀の建築に最も影響を与えた建築の一つといわれます。
ということで、少なからず影響を与えられたのが私です。
今見てもらっているこの校舎は創立者にして初代校長となるヴァルターグロピウスが中心となり設計し1926年に完成したもの。
1926年
つまり92年前
つまり約100年前
その先進性たるや、もうこの時点で気持ち悪いです!!
※このバウハウスデッサウ校は「ヴァイマール・デッサウ及びベルナウのバウハウスとその関連遺産群」として世界遺産とされます。
※これから出てくるものは全て世界遺産ということです。
ということで中に入っていきましょう
現在でも校舎、教室を研究などに使っていたり、ギャラリーやミュージアムといった展示の場になったりしています。
展示を見るのもそーですが、校舎そのものに入って中を見れます。
さらにいうと泊まれます。
これ知らなかったー!!もう一回来よう!!泊まろう!!
チケットを購入します。
ミュージアムショップ、売店が見えちゃうと先に見たくなる私です。
そりゃあそうです。
建築に関しての興味は人並み程度だと思ってますが、「物」ということに関しては人の100倍くらい好きだからこんな人生送ることになってるんですから
ということで実は一回先に売店見ちゃったwww
荷物をロッカーに預けます。
1€だったかな??
ちゃんと後で返ってくるやつです。
バウハウスデッサウ校舎のある場所やその周辺にあるバウハウスによる建築、校舎の説明など
ずいぶんアーティスティックに紹介してくれましたw
なんで球体を多様しているかわかりませんが
ちょっと普通にこの鏡のボールみたいなの見つけると遊んじゃいますよねw
車走らせてて鏡面仕上げのタンク搭載したタンクローリーの後についた時
初雪ばりのテンションの上りようになるでしょ??
こういうのの後についた時の気分。
建築家であり、バウハウスのマイスター(講師)であったCarl Fieger/カールフィエーガーの展示がありました。
写真撮影NGだったので、写真はここまで。
僕はカールフィエーガーのことは知りませんでしたが設計図やデッサン、彼による建築の詳細や間取り?のレプリカなど、とても面白い見せ方で楽しかったです。
現代における工業デザインのパイオニアと言われるピーターベーレンスの事務所でヴァルターグロピウス、ル・コルビジェ、バウハウス第三代目校長を務めるミースファンデルローエなどと同時期に働いていたようで、そこでヴァルターグロピウスに出会いバウハウスで働くようになったようです。
グロピウス、コルビジェ、ミースファンデルローエの現代建築4大巨匠のうち3人が同じ事務所で仕事してたんですね。
そーいうの全然勉強したことなかったので、それが一番びっくり!!
バウハウス校舎の後に見に行くレストランハウスは彼による設計だそうです。それは後ほど
それでは校舎内部を歩いていきます。
はっきり言って階段の写真撮りすぎなんですが
※これでも半分近くはしょってます
もう階段上り下りしてるだけで違和感が尋常じゃないんです。
第二次世界大戦により受けたダメージが補修されて綺麗になっているとはいえ
第二次世界大戦よりも前の建物を歩いてる気がまるでしない!!
1920年代の建物にいるっていう気がしなすぎて、時々それを思うと・・・「ゾッとする」という感覚が一番近いくらい
先進性というか、オーパーツ見てる感覚www
あえて一言でなんだったのか言うならば
「ガラス張りの建物」
これがピッタリなんだろうと思いますが
そのガラス張りという建築が一般的になるのはこの30年後、40年後の50年代~60年代になってからなんだそう。
今だからこそ見慣れたような建築
ガラス張り=かっこいい。と素直に感じれますが
20年代にこんなのが建った時には衝撃が走ったでしょう。
建築家には衝撃でおさまったのかもしれないけど、一般の人のなかには建物見たときに、なんだかわからなすぎて、巨大で、見たことないものすぎて、気持ち悪くなって吐いちゃった人もいるんじゃないかな??(まじで)
まあ僕この時風邪ひいてましたから、薬が切れだすと若干吐き気もあったからそう思っちゃうのかもしれないけどwww
今ではなんら珍しくない構造、むしろ古く感じるくらいですが、当時としては非常に機能的に作られた建築のようで、窓を開け閉めする機械構造などおもしろかったです。
機械構造とその動き見てて飽きない私としてはそこの鎖回して窓を開けたり閉めたりしたかったw
窓開け閉めするたびに鉄骨の関節が動くとこ見たかった!!!鉄骨関節萌え!!!
なので
こっちの小さい窓を
開けたり
閉めたり
しました!!
これはさすがに当時でも普通の構造かな??w
Produktionburo/プロダクションビューロ
研究事務所のエリア
このへんも普通にうろついてていいんですね。
ちょうど研究員?学生?が部屋に出入りするタイミングでチラっと中を覗いてみたりしましたが
普通に事務所、研究室っていう感じでしたw
研究員・学生とすれ違うと皆「ニコッ」と微笑みかけてくれます
時と場合とその人の顔によりますが、一瞬で恋しそうになります。
トイレは結構普通です!!
でも心なしか、いつもよりいっぱい出たような気がしてなりません!!
む!!
トイレの窓発見!!
ほほう。このレバーで上の窓を開け閉めする機械構造か。萌えますね。
なので
トイレの窓を
開けたり
閉めたり
開けたり
閉めたり
しました。
トイレの換気しないといけないので最後はちゃんと開けました。
心配イラナピウス
ちょっとものすごく中途半端なんですが、結構思ったより長いわ・・・
なのですいませんが今日はここまで!!
次回はすっごい中途半端なところからバウハウス再開させてもらいますねw
では仕事です。
この時まで引っ張りましたよ!!
温存しましたよ!!
本当はバウハウスの話盛り上げて盛り上げてドン!!のつもりだったんですが、いい加減買い付けから戻ってお問い合わせももらっちゃってるので、バウハウスの話に入ったこのタイミングで
こちらです。
KAISERI IDELLのランプが4台入荷。
今回バウハウスを尋ねるということは決めていたので、一生懸命探したり、高くても買ってみるって思ってたら4台買えました!!
bauhaus/バウハウスのメタル工房主任を務めたChristian Dell/クリスチャン・デルもよるデザイン。
KAISER IDELLのIDELLとは彼の名DELLとアイデア/IDEAとから生まれた造語です。
GERMANY 1940s~vintage desk lamp"KAISER IDELL 6556SUPER"-BLACK-・・・KAISER IDELL/カイザーイデル モデル「6556 SUPER」。
定番の黒です。
20世紀初期に誕生したデザインとは思えないほどモダンでいかなる部屋にも調和することが出来るデザインで、決して他を侵害することなく自らの存在感も主張する。一つ完成しているデザインといえるかと思います。
また第二次大戦前後、戦後東西ドイツを舞台にした映画等でもほんとに多く登場するデザインで、ドイツプロダクトデザインの象徴。と、僕は思っていますw
微かな小傷、凹み、シェード裏手にちょっとペイント補修(マジックで)した跡が見られる程度で?がある程度でかなり良い状態です。
僕もいい加減自分のをと思っているのでこちらある一定期間売れなかったら僕買います!!
電球はE26(日本でも最も一般的な電球)
¥48600-(税込)THANKYOU SOLD
GERMANY 1940s~vintage desk lamp"KAISER IDELL 6556SUPER"-BROWN/NAZI OFFICER'S COLOR-・・・同じくKAISER IDELL/カイザーイデルのデスクランプ。モデル「6556 SUPER」です。
が!!
茶色です。見たことないんじゃないかと思います。僕も初めて見ましたし、買い付け先のヴィンテージランプ屋さんも「実物は初めて扱う」とのことでした。
こちらの茶色はなんと、ナチスの将校のオフィスで使う色だったそうです!!
6556SUPREでいうと
ブラックは一般的な会社や役場などの事務所
ホワイトは病院、医療関係
ワインレッドは建築家やアーティスト
グリーンはナチス軍の一般
そしてこのブラウンはナチス将校。
こちらも非常に状態がいいので、実際に当時ナチス将校の机で使われたのか、デッドストックのようになっていたのかはわかりませんが、あんまり状態いいので当時使われていたものとは考えにくいですね。近年まで保管されたままになってたんじゃないですかねぇ
もちろんオリジナルカラー!!
全体に小傷こそありますが大きなダメージはなく状態非常にいいです!!
僕自身茶色があることも知りませんでしたし、調べてもいくらも出てきませんね。
相場が存在しないくらいレアなようなので、正直言って値段のつけようがないくらいなんですが、こればっかりはそのまま率でつけますが・・・これは自分で言いますが安いです!!
電球はE26(日本でも最も一般的な電球)
¥64800-(税込)THANKYOU SOLD
GERMANY 1930s~vintage desk lamp"KAISER IDELL 6551"-HAMMER TONE COLOR-・・・KAISER IDELL/カイザーイデル。こちらは6556とよく似たモデル「6551」でスクランプ。
1920~30年代に登場したモデルで、カイザーのモデル名の全てが番号順ではないと思いますが、名作6556のプロトタイプ的な位置付けが出来るモデルなんではないでしょうか?
極端な差はないですが、6556に比べてシェード内部が白く塗られていない、アームの可動部分のボッチ?膨らみがちょっと大きいという他特段差はないですね。
そんな6551モデル、ハンマートーンというレアカラーで出ました!!ややグリーンがかったグレー?シルバーで、色目で言うとジェルデのバーニッシュグリーン(グリーンメタリック)にほど近いでしょうか。
グリーン・・・さっきの話で出たナチス軍の部隊で使っていたのがグリーンと言いましたが、6556SUPER以外にも使っていたとしたら、それ以外使ってなかったっていうほうが考えにくいかもしれませんね。ひょっとしたら・・・あるかもしれません。
これまたハンマートーンなんてカイザーイデルで見たことが無かったので、「初めて見た!」とマーケットに出店してるランプ屋さんに話したところ「俺も!」とのことw
色はさておき6556、6556SUPERはドイツの行政などでも使っていたため多くのところで使われていましたが、それ以外のモデルになると一気に希少性が上がるので6556をすでにお持ちの方にも非常におすすめです。
なによりレアカラーですのでコレクターの方にもビビっと来てるといいです。
電球はE26(日本でも最も一般的な電球)
¥54000-(税込)THANKYOU SOLD
GERMANY 1930s~vintage atelier/desk lamp"KAISER IDELL 6740 SUPER"-BLACK-・・・こちらもKAISER IDELL/カイザーイデル。万力留めアトリエランプタイプの「6740」です。
デスクランプばっかりでこういう万力留めのタイプが欲しい!っていう方もいらっしゃるかも!
作業するテーブルなどで使うには単純に「置いておく」スペースが不要になるのでテーブルを広々と使えるっていうのがこれがアトリエで使われる理由になるんですかね。
もちろん作業するんでもなくても、机を、テーブルを広々と使うためにあえてアトリエランプを選ぶのもいいですね。
留め金になる部分にもKAISER IDELLのレタリングの入るタイプで、恐らくちょっと古い仕様なんじゃないかと思います。
シェードに傷、ベース部分に塗装ハゲ、アームやネジなどのサビも見られますが、全体的に状態悪い物ではありません。
お探しだったかた、よりアトリエっぽく、工業っぽくお部屋の雰囲気をつくりたい方、いかがでしょう?
電球はE26(日本でも最も一般的な電球)
¥44820-(税込)THANKYOU SOLD
うげぇ!!4時半じゃん・・・はきそうwww
寝ます!!
今週もどうぞよろしくお願いいたします。
ANDANTEANDANTE
千葉県 千葉市 中央区 新田町17-4
駐車場1あり
koichy-koichy@nifty.com