平成最後のヨーロッパ買い付け後記27
パリ最終日、ヨーロッパ最終日
いよいよ日本に帰ります。
前日に「買い付け」を終わりにし、食事をしてからはじまった最終日の買い付け品ケアそして
漆黒の梱包地獄
結局朝までかかってしまった・・・
今回パリでの梱包分は普段のパリ分だけではなく、パリに来るまでのアムステルダム分、アントワープ分、ブリュッセル分もあったので倍くらいの量があったのでキツイキツイ
もう朝になっちゃってたので、もういっか。ってことで
最終日は寝ないまま発送手続きを済ませて(これも数が多くて結構キツかった)
シンプルな朝食を
これにて、ヨーロッパ買い付けにおける仕事は全て終了(お土産買うのが残ってた・・・)
この日のパリCDG発日本行きの飛行機は夜発のため
空港に向かう夕方までの数時間パリ市内にて、今回のヨーロッパ買い付け中での初ともいえる自由な時間、遊びの時間へ
メトロの駅の広告で
「あ。これ行こう!」って思ってたやつ、思い出させてもらったやつ。
というもの以前マルタンマルジェラ展をガリエラ美術館に見に行った際にこのイヴサンローラン美術館がすぐそばにあることを知って
今度行ってみたいなぁって思っていたところ
それを思い出させるかのように、この広告があったので
行ってみます。
メトロ Iena/イエナ~Alma-Marceau/アルマ-マルソーのChaillot/シャイヨー界隈はここの標識だけでも
ギメ美術館、近代美術館、ガリエラ美術館、イヴサンローラン美術館の標識にあるとおり
美術館等の多いところですね。
あとは青山にあったクラブのルバロンのパリ本店がこのへん
荷発送とホテルクロークに荷物預けるのに手間取って、結局昼過ぎになってしまった・・・
パリ滞在、残すところ約4時間
イヴサンローラン美術館
到着です。
バッグを預ける部屋が、宮殿の広間、舞踏会場みたいなところでテンションぶち上げられます!!!
美術館の入場チケットにYVES SAINT LAURENTの文字が入ってるだけでたまらんでしょう!!!
どのくらいの期間ごとかわかりませんが、現在は広告ポスターにもあったように
60年代に発表されたイヴサンローランの代表作の一つ、ピエト・モンドリアンのコンポジションを採用したモンドリアンルックにフューチャーした展示がメイン。
日本ではまだまだ戦後復興ムードが残ってそうな60年代の経済成長期にこんな世界があったなんて・・・素敵すぎ!!
おおー本人のデッサンかぁ~
くらいで見始めると・・・泣きました。
なにが泣くって
イブサンローラン本人によるデッサンを見るとそこにはイブサンローランの痕跡とでもいうか
いえ、このデッサンそのものも、それにより生まれた服ももちろん痕跡なのですが
もっともっと生々しいものが、この距離だと見えるんですよ
そのデッサンには
「ペン圧」があるんですよ・・・
そして、誰でも経験のあるはず、鉛筆が手について広げちゃうあの汚れがあるんですよ・・・
その「ペン圧」を見れた時にはイヴサンローランという人を、初めて実在した人として認識出来たくらいの感覚
「ペン圧」でウルっとしたのは、完全に生まれて初めてです!!
今よりよっぽど想像性に富んでるじゃないか!!!
中世ヨーロッパ時代の絵画などからインスピレーションされているコレクションが
まじでウンコ漏れそうなくらい素敵だった!!!(俺の表現が素敵じゃない)
うーむ・・・このコレクションは、ちょっと時間ある時にでももっとしっかり見たいなぁ
今回はハンドキャリー分の荷物が多過ぎて
今から写真集分の重さ本当に嫌だったので写真集買わなかったのだけど、やっぱりイヴサンローランの写真集も欲しいなぁ~
70年代初頭のイヴサンローランの「スキャンダル」コレクションもすっごく素敵!!
これはこれだけで写真集が出ていたような・・・
決して美術館は広くなく、見ることが出来るコレクションもそう多いわけではないですが(そのためシーズンごと??にコレクションの内容が変更されるんだと思います)
なんかね
もうね
古着、中古がほとんどとはいえ、服を作る側では全くないけれど
服を扱う仕事をしており
つまり
服で飯食ってるんですよね私。
この仕事していて、服で飯食ってる立場からして
なんかね
もう
ありがたい!!
ありがたく拝見させていただいてる!!
手に取る、着るは出来ないけど
この目にそれらを見せてもらうことは、この仕事において知識としてもそう、感性としてもそう、血となり肉となる。
まあなんだってそうだとは思いますが
イヴサンローラン美術館に行く前の僕と、イヴサンローラン美術館を出て来た時の僕は、もう違う僕だっていう感覚がある。
そのイヴサンローラン美術館のあるパリに仕事で来ていられることが本当にありがたい気持ちになる。
しかし
ここの時点でもうすでにこんな気分なのですが
本当に本当に感動するのは、まさかここからだとは、この時点での僕はまだ知らない・・・
この続きはまた次のお話。
引っ張ってすいませんw
ということで
仕事です。
おわかりだと思います
こちらです。
イヴサンローラン、サンローランパリのメンズです。
ちょっと数がそんなに多くは無いのですが・・・
"YVES SAINT LAURENT pour homme"black s/s shirt・・・イヴサンローランのメンズライン「イヴサンローラン プールオム」の黒の半袖シャツです。
昨今人気のボクシー/ボックスシルエットといった形でサイズ表記38に対してはかなりゆったりめなので、バサっとオーバーシルエットでの着用、羽織る感じで使えそうです。
80年代前後くらいのものですが、非常に状態も良くこちらかなーりオススメ!!
胸ポケットには「YSL」のモノグラム刺繍があり、イブサンローランからサンローランパリにブランド名、デザイナーが代わってあまり多用されなくなった「YSLモノグラム」ですが「イヴサンローランはYSLだろ!」というあのロゴマークに愛着ある方にもとてもオススメ!
size38(着丈80身幅56肩幅46袖丈26cm)
¥10800-(税込)THANKYOU SOLD
"SAINT LAURENT PARIS"white regular collar shirt・・・こっからは全てサンローランパリになります。
それまでイブサンローランリブゴーシュという名のプレタポルテラインが2012年にエディスリマンがディレクターに再び就任した以降プレタポルテラインは「サンローランパリ」となります。
※たまに再就任って言うと「え?」って言われるんですが、イヴサンローラン本人が引退する前にエディはイヴサンローランでメンズのディレクターやってた時期がありますよ。
至極シンプルな白いシャツです。シンプルなものほどパターンの美しさや縫製、細やかなディティールでしか勝負しようがないため、美しいシャツって本当に美しく感じることが出来ます。
剣ボロの特徴的な作り方は、見る人がいれば「あ、サンローラン!」ってなるくらい特徴的で美しい。カフのカットの仕方やガゼット(マチ)付きなどディティールも服が好きな方をくすぐる要素も多いですね。
シンプルですが、上質なシャツをお探しだった方に!
サイズは小さめの37なので、細身、華奢、小柄な方には大変おすすめ!
つーかエディスリマンの作るシルエットが好きな方に。って言っておけばオールオーケーですかねw
状態良いです。
以前に聞かれたことがあったので先に書きますが「サンローランパリのシャツって普通いくらくらいするんですか?」「普通の白で70000円くらい。柄のあるものだと120000円くらいです。」です。
ちなみに今シーズンでは100万円、180万円のシャツがあるみたいですね。100万⁉180万!!??はぁ!?これはちょっと意味がわかりませんが、機会があったら見るだけ見てみたいですね。※さらにちなみにジャケットだと400万円くらいのがありますねwww
こっちがえらく安く見えるんじゃないですかねwよろしくお願いしますw
size37(着丈78身幅50肩幅42袖丈64cm)
¥18360-(税込)THANKYOU SOLD
"SAINT LAURENT PARIS"white button down shirt・・・こちらもサンローランパリのもので、ボタンダウンシャツになります。
生地はオックスフォードシャツ同様の素材のため、カジュアルでもジーンズやスウェットなどと合わせるくらいユルい格好にも使いやすいかな。
ディティールやシルエットは先の物同様にやはり美しく。またサイズ表記の襟ぐりが37と同じですが、ややこちらのほうがサイズ感はさらに小さめ。よりジャストサイズでの着用がしたいという方にいいですね。エディスリマンの服なのであんまりゆったりめで着てその真価が発揮されるとは正直思わないのでジャストサイズでの着用をおすすめします。
状態も良いです。
size37(着丈76身幅47肩幅41袖丈64cm)
¥17820-(税込)THANKYOU SOLD
"SAINT LAURENT PARIS"indigo raw denim 5p pants・・・サンローランパリのデニム5ポケットパンツです。
こちらは素晴らしい状態でほぼ新品の生デニム!!通称ロウデニム、リジットデニム。
恐らく裾上げこそはしているものの、着用はせいぜい1回、あるいは0回。と思わせるほどでパリパリした生地感の状態です。
タイトルにシレっと(NEW)って書いちゃいたいくらいなんです。
いかがでしょう?サンローランのインディゴロウデニムを0から育ててみるっていうのは??
サンローランパリのロウデニムというと国内定価で70000円を超えるので、私的には超絶おすすめしたいです!
ちなみに、まあ、こんな状態なので、かなーり奮発してますが、万が一の時には自分ではけるサイズだったから買ってきた、買えたっていのはありますw
ちょっとはいてみたいっていうのもあります。生デニムはいたら中学生の時以来になります僕w
size30(ウエスト84レングス75cm)
¥29700-(税込)THANKYOU SOLD
"SAINT LAURENT PARIS"stretch skinny denim 5P pants・・・サンローランパリのスキニーデニム5ポケットパンツです。
ウォッシュ加工によるもので、アタリも加工で出ていますね。
かなりタイト目なスキニーで、ある意味今日の入荷商品のサンローランパリの物の中で最も「エディスリマンのサンローランパリ」を思わせるものになるかもしれません。
ポリウレタンが2%入っているのでストレッチが効いているので決して動きにくいということもなく、かといって5%も入っちゃってヒザ、ヒップあたりがデロンデロンになっちゃうと言うほどの柔らかさでもなく、とてもいいバランスの柔らかさかなぁと思います。
日々暑くなっていく季節、アイスグレーという表現が丁度いいくらいの涼しい印象のあるライトグレーのデニムは夏でもデニムはくかたにはいい色味なんではないでしょうか。
size28(ウエスト76~80レングス69cm)
¥16960-(税込)THANKYOU SOLD
という感じです。
レディースもほんのちょっとだけあるので、イブサンローラン美術館の話の続きするときにでも。
どうぞ来週もよろしくお願いします。
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